マタニティマークの意味を考える

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4日前、NHKのニュースでこんな気になる記事を見つけました。

マタニティマークがつけられない

「マタニティマークをつけてホームで電車を待っていたら、突き落とされた」。「妊娠しておなかが大きい時、わざと足をかけられた」。
横浜市の山下実穂さん(36)がインターネットの画面にこうした言葉を見つけたのは長男を妊娠した直後でした。不妊治療のために仕事を辞めて1年半後の、待望の妊娠。まだおなかが目立たない妊娠初期に吐き気やだるさなどのつわりに悩まされました。妊婦健診などのためにバスや電車に乗ることがありましたが、席に座れず長時間立っている時のつらさはその場にしゃがみこんでしまいたいくらいだったといいます。

引用:http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_1106.html

お腹に赤ちゃんがいることを周囲に伝えるためのマタニティマークですが、それが周囲の理解を得るためのものではなく、嫌がらせを受ける目印になっているというもの。

都内に住む30代の女性は妊娠中も電車で通勤していました。ふだんはラッシュの時間を外して電車に乗るようにしていましたが、どうしても混んでいる電車に乗ってしまった時には、なるべくおなかを押されないように、比較的すいている優先席付近に乗るようにしていたといいます。
そんなある日の仕事帰り。女性はこの日も優先席付近に立っていたところ、カバンのマタニティマークを見た席にいた年配の男性に、「何様のつもりだ」「席は譲らないぞ」と言われたといいます。
この女性はインターネット上でも「妊婦は電車に乗るな」といった書き込みを見たことがありました。冷たい言葉を突きつけられてから、女性は優先席には近づかないようにしたそうです。そしておなかが目立たないようにカバンを前に抱えていたといいます。

どうも、マタニティマークを「席を譲れ」と強調しているマークだと捉える人も少なくないようです。
そもそもこのマークは、マークを見た周囲が妊婦さんのために何ができるか考え、自発的に行動しようという印のはずなのに…..

私は妊娠中も通勤に電車やバスを使っていましたが、堂々とマタニティマークを付けていました。
そして体調が辛い時には、優先席付近に立っていた気がします。
前に座っている人がマタニティマークをみて寝たふりをする、というのはよくあることだと思いますが、そのとき嫌な思いをしたことは一度もありませんでした。
むしろ、席を譲ってもらう機会が多かったと思います。
そんな時は、マタニティマークを付けてて良かったなーと思ったものでした。

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なので、このマタニティマークが堂々と付けられない、電車に乗る時はマークを隠して優先席に座ったときだけ見えるようにする、という風潮があることにビックリしました。
そもそも、妊娠中の女性に対して社会が優しくないから、配慮できるようにマークを作ったのに、逆にそれで妊婦さんが嫌な思いをするなんて…….

子連れに対してもそうですけど、弱者に対して配慮ができないどころか、相手を傷つけるような言動までしてしまうとは、そんなに心に余裕の無い人が多いのでしょうか。
これじゃいくら子育て対策を打ち出しても、赤ちゃんや子供を育てにくいことに変わりはない。

そもそも妊婦さんが電車に乗る時に肩身の狭い思いをするというのもおかしい。
堂々と優先席に座って欲しいし、誰かにそれを咎められたら「お腹に赤ちゃんがいるから当然でしょ」と周りの人が言って上げられる社会になって欲しい。

今回は、マタニティマークのネガティブな面に焦点が当てられていますが、逆に周囲の暖かい心遣いや親切な対応を受けた人も沢山いるはず!!
ぜひそういった体験をした方は経験談を寄せてほしいです。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

何でも屋 こんどう

何でも屋という名の通り、広報からWebサイト制作、メルマガ発行、お茶汲み、役員の肩もみ、おやじギャクの受け流しなどなど何でもこなす。 本職はWebサイト&広告のディレクター。 二児の母。常にスマホ片手におばかキッズのシャッターチャンスを狙ってます。