副会長のほさかです。
先日、仕事で、日本最速で2階級制覇されている
プロボクサーの井上尚弥さんについて調べました。
その中で、彼の両親の言葉が興味深かったので、
皆様の子育てや人生の参考になればと思い、
ご紹介いたします。
そもそも、井上尚弥さんの経歴は、
神奈川・座間市生まれ。小1からお父さんのボクシングを始め、相模原青陵高1年でインターハイ、国体、選抜の3冠達成。アマ通算75勝(48KO)6敗で7冠。
12年10月プロデビュー。14年4月のWBCライトフライ級戦で日本選手最速のプロ6戦目での世界王者に。14年12月には日本最短の8戦目で2階級制覇。
2015年12月の9戦目では、防衛に成功。両親、姉、弟の5人家族。
直弥さんのボクシング人生のスタートは、
お父さんの真吾さんが塗装屋を起業し、職人たちと現場で働きながらボクシングジムに通っていた時、
小学1年の尚弥さんに「僕にもボクシング教えて」と言われ、教え始めます。
小学生のころを振り返っての父・真吾さんコメント
「息子たちが成長するに連れ、一緒に練習するのは僕も体力的にきつくなるけど、
絶対に手を抜かない。坂道ダッシュで足の裏の皮がめくれることがあっても、
それでも走る。そういう姿勢を見せないと、自分が出来ないくせに言うなとなってしまう。」
尚弥さんの高校時代インターハイ、国体、選抜の3冠達成を振り返っての父・真吾さんコメント
「たとえば10の力を持っていたとしたら、12の力を出すような練習はしない。
その代わり8の力で3セットやる。つまり1つのことが確実に出来るようになってから次に進む。
この繰り返しを重ねてきただけ」
全日本選手権で、決勝戦で敗退してしまった時の父・真吾さんのコメント
「尚弥に恥をかかせてしまった。決勝戦はNHKの中継が入っていたので準決勝の直後、
尚弥に明日の優勝インタビューを考えておかなきゃなと言ってしまったんです。
勝てると思った瞬間に負けが始まるスポーツの鉄則を忘れてしまった。」
母・美穂さんのコメント
「夫は尚弥に申し訳ないってあれ以降ずっと自分を責めているんです。その時から浮き足立ったことは二度と口にしなくなったし、
2階級制覇したときもいい試合だったと言わなかったのはそんな反省があるから。」
母・美穂さんのコメント
「ボクシングが強ければいいというものではありません。
人としてちゃんとした素養を身につけ、
たとえ負けたとしても多くの人に応援してもらえるような選手になって欲しい」
こんな人間的にできた両親、そして兄弟がいたから世界チャンピオンになれたのかもしれません。今日紹介した言葉が、皆さまの参考になればと思います。