駅のホームで一人で大泣きしている子ども。あなたならどうする?

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だいぶ前になりますが、仕事が終わって電車に乗って帰ろうとしたとき。駅のホームで一人で泣いている女の子を見かけました。
周囲に親はいない様子で、わんわん泣きながらウロウロしています。
その姿が自分の娘と重なり、思わず居たたまれなくなり声を掛けました。

私:「どうしたの?何かあったの?」
女の子:「ひっく、ひっく。。。(しゃっくりをあげながら)」
私:「大丈夫だよ。お話して。」
女の子:「ひっく、ひっく。。。(しゃっくりをあげながら)でんしゃ。。ちがうとこにきちゃったの。。ひっく、ひっく。。」
私:「おねえちゃんはどこへ行きたいの?」
女の子:「●●●。。。(駅の名前)」

私立の小学校らしき制服を来て、まだ真新しいランドセル。小学校一年生なのかな?
きっと電車通学をしててまだ慣れない中、うっかりしている間に自分の降りる駅を乗り過ごしてしまい、知らない駅に到着してパニックになっているようでした。
その駅は終点だったので、さらにどうやって自分の駅へ行ったら良いかわからず、泣いている感じでした。

私:「●●●駅だね。ちょうどわたし、そこへ行く電車に乗るから一緒に行こう。おねえちゃんの降りる駅についたら、教えてあげるよ」
女の子:「だいじょうぶ。。。ひっく、ひっく。。。(まだ泣いている。。)」
私:「すぐに着くから大丈夫だよ。一緒に行かない?」
女の子:「ママに。。ママに連絡する。。」

まだ泣いている女の子を心配して、一人のおじさんも近づいてきました。

おじさん:「どうした?だいじょうぶか?」
女の子:「ひっく、ひっく。。。(しゃっくりをあげながら)ママに連絡する。。」

どうしてもママに連絡したい様子。でも携帯を取り出すわけでもなく、泣いています。
さぁ〜、困った。。。
きっとおうちの人に、「知らない人に声をかけられても絶対についていってはいけないよ」と言われているんでしょう。
でもお母さんに連絡取れたところで、その駅には戻らないと行けないし。。。

私:「一緒におねえちゃんの行きたい駅まで行ってから、ママに連絡する?」
女の子:「ママに。。ママに連絡する。。」

ともかく女の子の泣いている姿が耐えられなくなり、「おばちゃん、おねえちゃんと同じくらいの女の子のお母さんなの。だから大丈夫だよ、心配しないで」と伝えようかと思った矢先、ちょうど駅員さんが通りかかりました。
事情を話してその子を託し、私も急いで子ども達を迎えに行くべく電車に乗りました。ものすごく後ろ髪引かれながら。
でも帰りの電車では「あの女の子大丈夫だったかな〜。。。ちゃんとママと連絡取れたかな。。」と気が気じゃありませんでした。

そういえば以前、公園で便意をもよおした女の子を、男性がコンビニに連れて行き、オムツを買って取り替えて逮捕された事件がありましたよね。
この事件の真相はわかりませんが、善意なのか下心があった上での行動なのか、論議を呼びましたよね。

子どもが困っている時って他人はどこまで助けたらいいんだろう。
物騒な事件も多いので、親が自分の子どもに「知らないひとについていってはダメだよ」というのもわかる。
子どもにとっては声を掛けて来た人が良い人か悪い人か判断できないから、まず信頼出来る人に聞いてから、という行動もわかる。

でも、でも、何かそれって寂しいなーと。
警戒心が強くなればなるほど、助け合いが難しくなる。他人は他人、自分は自分って考え方になる。
困っている人がいても、関わらない方が得策という考え方になってしまう。

社会の流れだから仕方ないかもしれないけど、やっぱり寂しいなーって思うのです。
子ども達は社会の宝物。親だけでなく、子ども達を社会の大人みんなで育てて行く。
親だけでなく、周囲の力を借りながら子ども達も成長していく。そうやって育った子は、大きくなっても困っている人を助けようと思うんじゃないかな。

理想論かもしれないですが、そんな社会になったら素晴らしいなーと思った出来事でした。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

何でも屋 こんどう

何でも屋という名の通り、広報からWebサイト制作、メルマガ発行、お茶汲み、役員の肩もみ、おやじギャクの受け流しなどなど何でもこなす。 本職はWebサイト&広告のディレクター。 二児の母。常にスマホ片手におばかキッズのシャッターチャンスを狙ってます。