保活中のお母さんの切実な心の叫び

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早いものであと1ヵ月ちょっとで新年度。保活中(保育園探しの活動のこと)のお母さんは今頃認可保育園の内定発表を受け取っている頃ですよね。
ご存知の方も多いと思いますが、先週の15日にはてな匿名ダイアリーに投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!」という怒りに満ちたブログがネットで話題になりました。

「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した怒りの投稿が話題 – ライブドアニュース

5日、「はてな匿名ダイアリー」に寄せられた「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した記事が大きな反響を呼んでいる。投稿主は14日に保育園の抽選に漏れてしまったようだ。そのため、勤め先を辞めなければならなくなるそうで、そんな状況に対して「一億総活躍社会じゃねーのかよ」「私活躍出来ねーじゃねーか」「子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?」と不満を爆発させているのだ。

これの投稿に対して批判する人もいる一方、保活を経験しているお母さんにとっては正に切実な心の叫びとして賛同する声も沢山寄せられていて、あっという間にシェアされ話題になりました。

関連する記事を色々調べて見つけたのですが、例えば大田区は今年の認可保育園の希望者が4500人いたのに対して、不承諾通知を受け取った人が2000人を超えているという情報があるそう。なんと、希望者の約半分が入れなかったんですよ!そりゃー怒りの声も出ますよね。

それでも大田区は待機児童数が23区でワースト16位(2015年4月現在)なんだそうです。なんじゃそりゃ!?って感じですよね。
ちなみに2015年の東京都の待機児童数が多かった順に挙げるとこんな結果になります。

待機児童数ワースト1:世田谷区(前年と変わらず)
待機児童数ワースト2:板橋区(前年1ランクアップ)
待機児童数ワースト3:府中市(前年10ランクアップ) 急上昇!
待機児童数ワースト4:江戸川区(前年3ランクアップ)
待機児童数ワースト5:足立区(前年と変わらず)
待機児童数ワースト6:調布市(前年2ランクアップ
待機児童数ワースト7:目黒区(前年3ランクアップ)
待機児童数ワースト8:渋谷区(前年18ランクアップ) 急上昇!
待機児童数ワースト9:葛飾区(前年20ランクアップ) 急上昇!
待機児童数ワースト10:品川区(前年14ランクアップ) 急上昇!

んじゃー、1位の世田谷区は今ごろ不承諾通知を受け取った家庭はいくつあるんだ!?

待機児童が減らない理由として、保育園を増設できない、保育士不足など様々な問題があるようで、この辺りについてはNPO法人フローレンスの駒崎さんがブログで詳しく説明しており、上記の怒りの投稿に対して素晴らしい返答をしてるので、ぜひお時間のある方は読んでもらいたいと思います。

保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由

認可保育園の競争率はその年のその地域の出生率の多さだったり、あとはタワー型マンションなどの建設ラッシュで急に何千世帯も増えたとか色々要因があるみたいで、それによって待機児童数も変わって来るんでしょうね。

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ではどういう保活をすれば入れるようになるのか?
これに正解はありませんが、振り返ってみると私は自分なりにこんなことをしてました。

認可保育園の選考については、自治体によって決められたポイント形式で点数の高い順に入園ができるのですが、両親共に健在でフルタイム勤務している場合、ほぼ点数に差がつきにくいのが現状。そこで、私はなぜ保育園に入れる必要があるかその理由を、申請用紙とは別に一筆書いて直接役所の窓口に持って行き、担当者に手渡しました。この、直接訴えかける方法は全く選考には関係ないとは言われていますが。。

また、上の子の時は申請用紙に第8希望の保育園まで書く事ができたので、できるだけ沢山の保育園を9月くらいから見学し始め、既に入園している先輩ママに色々話を聞きに行ったりもしました。

実際に入園希望の順番を書く時は、駅に近い保育園ほど人気が高いので、遠い保育園から優先して書いたと記憶しています。

あとは0歳時クラスに入る場合、生後6ヵ月からという条件がある保育園が多いのですが(保育園によっては生後3ヵ月からとか色々あります)、11月以降に産まれると0歳時クラスではなく1歳時クラスからの入園となり、競争率もぐっとアップするということが一人目の保活でわかりました。

そこで二人目はできるだけ夏前までに産まれるように計画妊娠した覚えがあります。
(もちろん、入園のためだけではなくその時期の方が育てやすいというのもありますが。。)

当時はあまり意識してませんでしたが、こうやって振り返ると結構私、保活やってましたね。。。
結果、第一希望に入れたので良かったですが、周りには落ちた友達もいました。

競争率の凄まじい地域では、子供を保育園に入れる為に待機児童の少ない区(例えば千代田区とか)に引っ越しをしたり、シングルマザーになると点数がアップするので、入園のために一時離婚という荒技を使う人もいるようです。
いやはやすごいことです。。。

最初に紹介した怒りの投稿は言葉は悪いですが、結果それが注目されることになり、沢山の人にシェアされて、テレビで待機児童の問題が取り上げられたり、国会議員がブログでこの問題に触れたり、区から待機児童に対する対策のコメントが出たりなど大きな影響を与えました。
そういう意味では子供を持つ人も持たない人へも改めて、”働きたいのに働けない”待機児童の深刻さを伝える良い機会になったのでは。

当事者じゃない人もこの問題を知り、保活の大変さやお母さんの切実な想いを知る。そこから色々変わって行くことを期待したいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

何でも屋 こんどう

何でも屋という名の通り、広報からWebサイト制作、メルマガ発行、お茶汲み、役員の肩もみ、おやじギャクの受け流しなどなど何でもこなす。 本職はWebサイト&広告のディレクター。 二児の母。常にスマホ片手におばかキッズのシャッターチャンスを狙ってます。