今更ですが、この本を読んでいます。3年前に大ヒットしたアドラー心理学を対話形式で分かりやすく解説した「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社刊)です。
本の中で特に自分の中にグサリと来る箇所があり、子育てしているお母さんにも共通するメッセージだと思ったので、紹介したいと思います。
次のような場面を想像してください。
ある家庭で夕食が終わった後、食卓の上に食器が残されている。子供達は自分の部屋に戻り、夫はソファに座ってテレビを見ている。妻(わたし)が後片付けをするほかない。
しかも家族は、それを当然だと思っていて手伝う素振りも見せない。普通に考えれば、「なぜ手伝ってくれないのか?」「なぜわたしだけ働かないといけないのか?」という状況です。しかしこのとき、たとえ家族から「ありがとう」という言葉が聞けなかったとしても、食器を片付けながら「わたしは家族の役に立てている」と考えてほしいのです。
他者がわたしになにをしてくれるかではなく、わたしが他者に何をできるかを考え、実践していきたいのです。
その貢献感さえ持てれば、目の前の現実はまったく違った色彩を帯びてくるでしょう。
毎日の生活の中でこういったシーンを多く体験しているお母さんは多いと思います。
特に共働きだと、帰宅してから次から次へとやることが沢山待っていて、とても自分の時間を持つ余裕などなく、「どうして私だって働いているのに、こんなに家の事も子供の事もやらなきゃいけないの?」と思ってしまうことってないでしょうか。
そんな時に少しでも夫が気を利かせてくれて、手伝ってくれたらどんなに楽なことかと。。。
まさに私もこのように思う事が多いです。
でも「なぜ私だけが。。。」と思ってしまうと、次から次へとそういった出来事ばかりが蒸し返されて、かえってイライラしていまうことはないでしょうか。
こうなると負のスパイラル。
でもきっとこうゆう時って、男の人は妻が今何をして欲しいのかなんてことは全くもって気付いていないはず。
そこには悪気は無く、妻が家事や育児の段取りを頭の中で考えながら、次はこれをして。。。という流れがわからないから、どこをどう手伝っていいのか具体的に言わないと気付かないんだと思います。
そこを重箱の隅をつっつくように嫌みを言うよりも、アドラー心理学のように「わたしは家族の役に立てている!」と思える方が自分も気分がいい。
なかなか心からそう思って実践するのは大変だと思いますが、こういった思考の切り替えって大事だなーと思いました。
お母さん無くして成り立つ家庭はまずないと思います。それだけお母さんは家族にとって大切な存在。
最後に「嫌われる勇気」の本からの引用をもうひとつ。
「わたしは誰かの役に立っている」と思えたときにだけ、自らの価値を実感することができる。
つまり他社貢献とは、「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされるものなのです。
他にも子育て中のお父さんお母さんに刺さる言葉が沢山出てきます。
ぜひまだの方は読んでみてください。